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2026年度 デザイン科学基礎講座「タイムアクシスデザイン(設計) 」

〜AI時代,便利さの先にある「心の豊かさ」をデザインする〜

共 催:日本設計工学会(幹事学会),日本デザイン学会,日本機械学会,芸術工学会,デザイン塾

講 師:松岡由幸(慶應義塾大学 名誉教授 / デザイン塾 主宰)

<略歴>
日産自動車商品開発本部にて,ローレル,セフィーロ,スカイラインなどを開発.
その後,慶應大に移籍し,実務経験を活かしたデザイン科学の構築を進めた.現在,AI開発や創薬も研究している.
日本デザイン学会(会長),イリノイ工科大学デザイン研究所(フェロー),慶應先端デザインスクール(リーダー),経産省デザイン政策検討会(委員),機械工業デザイン賞(専門審査委員)などを歴任

1.講座の趣旨と内容:

便利なAI社会への、静かな違和感
 皆さんは「Anticipatory Design」という言葉をご存じでしょうか?このデザインは,AIが,ユーザがまだ気づいてない潜在的なニーズや将来起こりうる問題を予測し,先回りして解決策を提供する,そんなアプローチです.
 確かに,このデザインは効率的であり,人々の生活を「便利」にするでしょう.しかし、AIがすべてを先回りして与えてくれ,便利すぎる社会では、人間ならではの「欲望」も,それを満たした時の本当の「喜び」も希薄になる気がします.そして,人は次第に自ら思考することをやめ,延いては人間性を失っていくのはないか.そのような危惧さえ感じてしまいます.

効率化の先にある「心の豊かさ」へ
 大切なことは,単なる「効率化」だけでは到達できない,人間の「心の豊かさ」にどう取り組むかです.そして,その具体的な答えが、時間軸のデザインです。
 本講座では,「タイムアクシスデザイン(以下,TaD」を概観します.AI時代の「心の豊かさ」に関する時間軸の考察をはじめ,TaDの理論,手法,効果,適用のコツなどについて,芸術やデザイン,製品開発の事例を交えながら,わかりやすく紹介していきます.

明日からのモノ・コトづくり・研究に活かせる新しい風を吹き込むデザイン・設計の考え方を,ぜひこの講座で掴み取っていただければと存じます.

<講義内容の例>

・AI時代に問われるTaD
・クロノス(客観的時間)とカイロス(主観的時間),共時性
・TaD誕生の文脈
・育つ技術と育てる技術
・手工芸に学ぶ価値成長型デザイン
・価値成長・愛着深化のメカニズム
・価値成長モビリティシステムの開発
・様々なTaDとその効果
・イスタンブール日本庭園から学ぶマルチタイムスケール
・TaDと7つの原則(発想の視点)
・TaDが拓く新たな豊かさ,文化,社会

2.実施方法:Zoomによるオンラインで行います.

3.日時:2026年11月11日(水)9:00-12:00

4.参加費:

共催学会員3,000円(非課税),非会員5,000円(税込),学生1,000円

参加申込・問合せ

申込締切:2026年11月4日(水)

問合せ先:日本設計工学会事務局

E-mail: jimukyoku@jsde.or.jp