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Design for Additive Manufacturing (DfAM)とComputational Design講習会
1.講習会の内容
Additive Manufacturing (AM)とは,3Dプリンティングとして知られる積層造形法により部品や製品を製作することです。AMには,従来の製造方法では困難な軽量構造・内部構造の製作,複数材料による一体製作など,多くの利点があります。これらの特長を利用した設計は,Design for Additive Manufacturing (DfAM)と呼ばれ,既存製品を圧倒する革新的な製品につながると期待されています。また,DfAMを効率的に進めるには,コンピュータが形状創生するComputational Design (CD)の活用が欠かせません。
本講習会では,DfAMの概念とDfAMの実践に欠かせないCD,そしてCDの代表的な方法として最近,普及が進んでいるGenerative Design (GD)について説明します。
2.開催の動機と講習会の特長
DfAMは比較的新しい言葉でありますが,従来より「3Dプリンターならではの設計」などとして注目されていました。3Dプリンターの特長の一つに複雑形状の製作があるので,DfAMによる設計は複雑になりやすく,アイディアの生成から寸法の計算,モデリングの操作まで全て人が行うには,あまりに煩雑な作業となります。そのため,コンピュータプログラムや人工知能(AI)の力を活用して凡その形状を生成するコンピュテーショナルデザイン(CD)が有効な手段となります。
CDはコンピュータが設計することであり,3D-CADを使って人が設計をするデジタルデザインとは異なります。ジェネレーティブデザイン(GD)は,CDの代表的な方法で,位相最適化をベースにしたGDソフトウェアが3D-CADにバンドルされるようになり,身近に利用できるようになりました。しかしDfAM, CD, GDの名前だけが広まり,それぞれの概念や有用性,実際の方法などについて,十分に理解されていないように思います。これらの概念とそれぞれの繋がりを知ることで,AMの有用性が深く理解され,新たな技術開発やビジネスのヒントになると考え,本講習会を企画しました。
3.講座の内容
① DfAMについて
AMの特長,DfAMの分類,メタマテリアル,コンプライアントメカニズムなど
② コンピュテーショナルデザイン
アルゴリズミックデザイン,形態認知,美的好み,機械学習など
③ ジェネレーティブデザインの実践
ジェネレーティブデザインのソフトウェア,3D-CADとの連携など
4.日時
2025年9月16日(火)17:00-20:00
5.実施方法
Zoomによるオンラインで行います。
6.講師
講師:舘野寿丈(明治大),加藤健郎(慶應義塾大),中村 翼(オートデスク㈱)
7.参加費
学会員(協賛学会員を含む):10,000円(非課税)
非会員:20,000円(税込)
学生会員:5,000円(非課税)
学生非会員:6,000円(税込)
8.申込み
こちらからお申込みください。
締切:2025年8月24日(日)
9.問合せ先
日本設計工学会事務局 E-mail: jimukyoku@jsde.or.jp
2024年度 武藤栄次賞優秀学生賞
武藤栄次賞優秀学生賞は,武藤工業株式会社元専務取締役武藤栄次氏より本会に寄贈された寄付金を基金とし,設計工学に関連する工業高等専門学校及び大学の各学科あるいはコースの当該年度の卒業生あるいは修了生の内最優秀な学生1名に贈賞するものである.2024年度は下記受賞者に賞状,賞牌,賞品が授与された.(敬称略)
学部生
受賞者 | 所属 | 学科・コース名 |
---|---|---|
亀石泰佑 | 長崎総合科学大学 | 工学部工学科 機械工学コース |
佐棟大陸 | 岡山理科大学 | 工学部工学科 機械システム工学科 |
田村賢治 | 日本工業大学 | 機械工学科 |
村越和宏 | 神奈川大学 | 工学部 機械工学科 |
脇田圭介 | 鳥取大学 | 工学部 機械物理系学科 |
宮地佑樹 | 名古屋大学 | 工学部 機械・航空宇宙工学科 |
植原慎之助 | 近畿大学 | 理工学部 機会工学科 |
植松悠人 | 日本大学 | 生産工学部 機械工学科 |
山下善弘 | 北海道科学大学 | 機械工学科 |
松田奏楽 | 拓殖大学 | 工学部 機械システム工学科 |
松﨑翔矢 | 崇城大学 | 工学部 機械工学科 |
牧 千夏 | 富山大学 | 工学部工学科 機械工学コース |
片山圭介 | 公立小松大学 | 生産システム科学科 |
岡村優 | ハッピーサイエンスユニバーシティ | 未来産業学部 機械工学専攻 |
岩本拓也 | ものつくり大学 | 総合機械学科 |
田中駿佑 | 龍谷大学 | 先端理工学部 機械工学・ロボティクス課程 |
兼谷一輝 | 徳島大学 | 理工学部理工学科 機械科学コース |
原田直輝 | 信州大学 | 工学部 機械システム工学科 |
佐藤尚史 | 千葉工業大学 | 未来ロボティクス学科 |
PUTRI TALITHA | 東京科学大学 | 工学院機械系 |
田中優輝 | 工学院大学 | 工学部 機械工学科 |
村上遥都 | 広島工業大学 | 機械システム工学科 |
奥本大貴 | 大阪大学 | 工学部 応用理工学科 |
横濱凌久 | 大分大学 | 理工学部創生工学科 機械コース |
美馬楓祐 | 工学院大学 | 工学部 機械システム工学科 |
小田川虎生 | 東北大学 | 工学部 機械知能・航空工学科 |
川口勝也 | 広島大学 | 工学部第一類 |
熊澤一葉 | 電気通信大学 | 情報理工学域Ⅲ類 機械システム |
岡本航紀 | 豊田工業大学 | 工学部 先端工学基礎学科 |
佐藤雄輝 | 明星大学 | 理工学部 総合理工学科 機械工学系 |
観音丈輝 | 富山県立大学 | 工学部 機械システム工学科 |
矢田歩夢 | 京都大学 | 工学部 物理工学科 |
竹下碩人 | 大同大学 | 工学部 機械工学科 |
大橋琉士 | 金沢工業大学 | 工学部 ロボティクス学科 |
呉雨 澤 | 東海大学 | 工学部 機械工学科 |
小川博輝 | 佐賀大学 | 理工学部 理工学科メカニカルデザインコース |
野中駿平 | 室蘭工業大学 | 創造工学科 機械ロボット工学コース |
若杉洋正 | 名城大学 | 工学部 機械工学科 |
新司佑太 | 同志社大学 | 工学部 機械理工学科 |
真山彩葉子 | 同志社大学 | 工学部 機械システム工学科 |
宇田裕喜 | 九州大学 | 工学部 機械工学科 |
赤羽根栞音 | 湘南工科大学 | 工学部 機械工学科 |
浅沼健太 | 山形大学 | 工学部 機械システム工学科 |
江嶋駿太 | 上智大学 | 理工学部 機能創造理工学科 |
新家 遥 | 東京大学 | 工学部 精密工学科 |
島田由希子 | 東京大学 | 工学部 機械工学科 |
成田 響 | 慶応義塾大学 | 理工学部 システムデザイン工学科 |
瀧孝太郎 | 日本工業大学 | 先進工学部 ロボティクス学科 |
佐藤友理 | 東京理科大学 | 創域理工学部 機械航空宇宙工学科 |
永野竣平 | 日本大学 | 理工学部 精密機械工学科 |
熊谷颯真 | 長崎大学 | 工学部工学科 機械工学コース |
藤田桃胡 | 名城大学 | 理工学部 メカトロニクス工学科 |
菅原陸 | 東京工科大学 | 工学部 機械工学科 |
長塩秀行 | 埼玉大学 | 工学部 機械工学・システムデザイン学科 |
関 友成 | 千葉工業大学 | 工学部 機械工学科 |
根木天徳 | 近畿大学 | 生物理工学部 人間環境デザイン工学科 |
粕谷太軌 | 法政大学 | 理工学部 機械工学科 |
葛西瑠太 | 関東学院大学 | 理工学部 理工学科 機械学系 |
園田 陸 | 高知工科大学 | システム工学群 知能機械工学専攻 |
山田裕貴 | 大阪電気通信大学 | 工学部 機械工学科 |
前田健心 | 明治大学 | 理工学部 機械情報工学科 |
五十嵐巧 | 明治大学 | 理工学部 機械工学科 |
新田文音 | 東京都市大学 | 理工学部 機械システム工学科 |
菅野祐斗 | 新潟大学 | 工学部 機械システム工学プログラム |
Kim Sooyeon | 東京理科大学 | 工学部 機械工学科 |
宮地朝陽 | 中央大学 | 理工学部 精密機械工学科 |
江口日向乃 | 名城大学 | 理工学部 交通機械工学科 |
山田桃美 | 早稲田大学 | 創造理工学部 総合機械工学科 |
山田脩仁 | 福井大学 | 工学部 機械・システム工学科 |
修士
受賞者 | 所属 | 学科・コース名 |
---|---|---|
籠谷朋椰 | 岡山理科大学大学院 | 理工学研究科 システム科学専攻 |
松浦克樹 | 金沢工業大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
税所航司 | 東京理科大学大学院 | 創域理工学研究科 機械航空宇宙工学専攻 |
村岡元気 | 近畿大学大学院 | 総合理工学研究科メカニックス系工学専攻 |
加藤雅也 | 名城大学大学院 | 理工学研究科 交通機械工学専攻 |
渡邉凱斗 | 鳥取大学大学院 | 持続性社会創生科学研究科 工学専攻 |
佐藤あかね | 金沢大学大学院 | 自然科学研究科 フロンティア工学専攻 |
植松千喜 | 富山大学大学院 | 理工学研究科 メカトロニクスプログラム |
堂前拓生 | 公立小松大学大学院 | サスティナブルシステム科学研究科 |
青山昌央 | 山形大学大学院 | 理工学研究科 機械システム工学専攻 |
元山斗夏良 | 崇城大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
伊東良祐 | 龍谷大学大学院 | 理工学研究科 機械システム工学専攻 |
矢野拓 | 徳島大学大学院 | 創成科学研究科 理工学専攻 機械科学コース |
杉立翼 | 信州大学大学院 | 総合理工学研究科工学専攻 機械システム工学分野 |
鈴木理也 | 千葉工業大学大学院 | 先進工学研究科 |
犬飼舜弥 | 工学院大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
門前風輝 | 広島工業大学大学院 | 工学系研究科 機械システム工学専攻 |
井手一希 | 大分大学大学院 | 工学研究科工学専攻 機械エネルギー工学コース |
松浦万裕 | 関東学院大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
駒場琢武 | 広島大学大学院 | 先進理工学系科学研究科 先進理工系科学専攻 |
佐々木良 | 大阪大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
小野樹生 | 電気通信大学大学院 | 情報理工学研究科 機械知能システム学専攻 |
山本 麻斗 | 日本大学大学院 | 生産工学研究科 機械工学専攻 |
前坂和輝 | 富山県立大学大学院 | 工学研究科 機械システム工学専攻 |
片山徹哉 | 豊田工業大学大学院 | 工学研究科 先端工学専攻 |
袁 鑫 | 神奈川大学大学院 | 工学研究科 工学専攻 |
吉田隆一 | 京都大学大学院 | 工学研究科 機械理工学専攻 |
平松智哉 | 大同大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 機械工学コース |
加藤大登 | 愛知工業大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
孟 子奇 | 湘南工科大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
窪嶋竜太 | 上智大学大学院 | 理工学研究科 理工学専攻 機械工学領域 |
石戸 亮 | 佐賀大学大学院 | 理工学研究科 理工学専攻機械システム工学コ-ス |
賴辰一 | 金沢大学大学院 | 自然科学研究科 機械科学専攻 |
渡邉太一 | 明治大学大学院 | 理工学研究科 機械工学専攻 |
不破威吹 | 法政大学大学院 | 理工学研究科 機械工学専攻 |
塩見周平 | 名城大学大学院 | 理工学研究科 機械工学専攻 |
松長 仁 | 北海道科学大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
梶谷優斗 | 同志社大学大学院 | 理工学研究科 機械工学専攻 |
佐波呼治朗 | 九州大学大学院 | 工学府 水素エネルギーシステム専攻 |
谷井瑞季 | 徳島文理大学大学院 | 工学研究科 システム制御工学専攻 |
千代隼久 | 東京都市大学大学院 | 総合理工学研究科 機械専攻 |
加納蓮 | 東海大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
永井遥丈 | 東京科学大学大学院 | 機械系 機械コース |
小夜結利花 | 東京大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
石原颯斗 | 日本工業大学大学院 | 工学研究科 機械システム工学専攻 |
吉川元弥 | 東京大学大学院 | 工学研究科 精密工学専攻 |
河村竜仁 | 長崎大学大学院 | 工学研究科 総合工学専攻 機械工学コース |
秋元 捷 | 室蘭工業大学大学院 | 工学研究科 生産システム工学専攻 |
金井秀太 | 東京工科大学大学院 | 工学研究科 サステイナブル工学専攻 |
金須啓介 | 埼玉大学大学院 | 理工学研究科 機械科学部門 |
小前充輝 | 名城大学大学院 | 理工学研究科 メカトロニクス工学専攻 |
林寛隆 | 東京科学大学大学院 | 工学院機械系 エンジニアリングデザインコース |
高瀬博久 | 明星大学大学院 | 理工学研究科 機械工学専攻 |
遠藤颯太 | 千葉工業大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
髙橋龍吉 | 高知工科大学大学院 | 工学研究科 基盤工学専攻知能機械工学コース |
東優作 | 大阪電気通信大学大学院 | 工学研究科 工学専攻 制御機械工学コース |
佐藤康大 | 新潟大学大学院 | 自然科学研究科 材料生産システム専攻・機械科学コース |
佐藤愛理 | 東京理科大学大学院 | 工学研究科 機械工学専攻 |
横田雅恵 | 中央大学大学院 | 理工学研究科 精密工学専攻 |
石戸滉河 | 早稲田大学大学院 | 創造理工学研究科 総合機械工学専攻 |
仲島 諒 | 福井大学大学院 | 工学研究科 産業創成工学専攻 創造生産工学コース |
高専生
受賞者 | 所属 | 学科・コース名 |
---|---|---|
辻優人 | 米子工業高等専門学校 | 機械工学科 |
坂本和輝 | 新居浜工業高等専門学校 | 生産工学専攻 |
田中悠翔 | 呉工業高等専門学校 | 機械工学科 |
宮元理々子 | 石川工業高等専門学校 | 機械工学科 |
川又亮太 | 鶴岡工業高等専門学校 | 専攻科生産システム工学専攻 |
鳥潟一太 | 阿南工業高等専門学校 | 創造技術工学科 機械コース |
佐郷維一郎 | 仙台高等専門学校 | 総合工学科機械・エネルギーコース |
長壁孝太朗 | 群馬工業高等専門学校 | 機械工学科 |
中野哲志 | 大分工業高等専門学校 | 機械工学科 |
篠原花蓮 | 都立産業技術高等専門学校 | ものづくり工学科機械システム工学コース |
平田匠冴 | 都立産業技術高等専門学校 | ものづくり工学科生産システム工学コース |
小幡順平 | 久留米工業高等専門学校 | 専攻科 機械・電気システム工学専攻 |
2025年度 デザイン科学基礎講座 感動と創造
〜心を動かすモノ・コトづくりのために~
1.講座の趣旨:
(1)感動のメカニズム
人はどうして感動するのでしょう?感動は,どのような時に起きるのでしょう?そもそも,人はなぜ感動を求めるのでしょう?そのような感動のメカニズムについて,ここでは,デザイン科学の視点から切り込みます.
(2)感動を生み出す創造
また,ここでは,デザイン科学の基礎理論:AGE思考モデル,デザイン二元論,多空間デザインモデルの3つを用いて,実際の製品開発事例をまじえ,感動を生み出す創造について解説します.
(3)感動マトリクス
さらに,「感動マトリクス」と呼ばれる,感動を生むためのツールとその使い方を紹介します.このツールは,誰でも簡単に使え,心を動かすモノ・コトづくりに役立ちます.
(4)AIを用いた感動の創造法
最後に,AIを用いた感動の創造法を紹介します.あなたとAIの共創をお試しください.
本講座では,感動の本質とそれを生み出す方法論を紹介します.ぜひ,ご参加ください.
2.実施方法:Zoomによるオンライン
3.日時:2025年6月18日(水)13:00-15:30
4. 講師:松岡由幸(慶應義塾大学 名誉教授 早稲田大学 客員教授 デザイン塾 主宰)
5.参加費:(テキスト分を含みます.)
学協会員(共催学協会):8,000円(非課税)
非会協員:15,000 円 (税込)
学生会員:6,000円(非課税)
学生非会員:6,000円(税込)
6.テキスト: 書籍『モノづくり×モノづかいのデザインサイエンス』を配布.
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
7.申込み先:下記formsにて,お願いします.
https://forms.gle/kf1731ZDMSb4fPyy7
締切り: 2025年6月3日(火)
8.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
2025年度 デザイン科学基礎講座 新価値創造をもたらす「デザインと設計のあいだ」
~両者のいいとこ取りするモノづくり~
1.講習会の趣旨
本講習会では,「デザインと設計のあいだ」に注目します.デザインと設計の両行為における本質的な相違を示し,その両特徴を統合するための創造の在り方,コツを紹介していきます.
2.講習会の内容
(1)デザイナーと設計者の分化
デザイナーと設計者は,いつから分化したか,その背景には何があったか.そして,それ以降,現在に至るまでのこの両者はいかに変遷していったかについて解説します.
(2)デザインと設計に足りないもの
現在における,デザインと設計のそれぞれに足りないものについて,デザイン科学の基礎理論である多空間デザインモデルに基づき,説明します.
(3)デザイナーと設計者における思考の違い
デザイン科学の立場から,デザイナーと設計者における思考の違いに関して,その一般的な傾向を解説します.また,そこから,新価値創造のためのヒントを考察します.
(4)デザインと設計の共創・統合
デザインと設計の共創・統合の仕方に関して,製品開発の事例をまじえて,考察します.
(5)デジタル化が生む新たな展開
AIの導入など,モノづくりにおけるデジタル化に伴う,デザインと設計の新たな在りようについて述べていきます.
3. 講師:松岡由幸(慶應義塾大学 名誉教授 早稲田大学 客員教授 デザイン塾 主宰)
4.日時:
2025年7月16日(水)13:00-15:30
5.実施方法:Zoomによるオンライン開催
6.参加費(テキスト代を含む):
学協会員(共催学協会):8,000円(非課税)
非会協員:15,000 円 (税込)
学生会員:7,000円(非課税)
学生非会員:7,000円(税込)
7.テキスト:書籍『Design Science』を配布
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
8.申込み:下記formsにて,お願いします.
https://forms.gle/MGbRbi2cJ7AYNL2C8
締切り:2025年7月1日(火)
9.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
2025年度 若手・新人設計者,機械設計を学ぶ学生のための形状設計ノウハウ講習会
~熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます~
1.講習会の内容
熟練設計者の方々から集めた形状設計に関するノウハウを,その正しい使い方とともに紹介します.
①本講習会の意義と設計業務への活かし方
②棒材の形状設計ノウハウ(押出品等)
③板材の形状設計ノウハウ(プレス品,樹脂成型品)
④形状設計ノウハウの本質と修得のコツ
2.開催の動機と講習会の特長
皆さんは,機械設計や製品開発の現場でどのように設計すればいいのかわからず,いろいろ考え抜いた結果,結局,上司や先輩の設計者にアドバイスを受けるしか他に方法がなかった経験はありませんか? 私が企業で設計に従事していた頃には,よくそのようなことがありました.特に新人設計者の時はそうでした.
たとえば,ある金具の設計において,金具の肉厚を増加させれば,強度や剛性は向上します.しかし,それでは材料費が上がり,重量も増加してしまいます.設計経験の少ない新人設計者にはどうしていいのかわからないのです.ビードを設定する,フランジアップを施すなどのノウハウは,学生時代には教わらないのです.
一般に学生時代には,「このような形状」ならば「この程度の強度を有する」という評価法を,力学のなかで学びます.しかし逆に,「この程度の強度を有する」ためには「このような形状」がよいという設計ノウハウについては学んでいないのです.そのため,現在でも,新人や若手の設計者は,上司や先輩からアドバイスをもらい,経験をつむことによって学ぶしかない,のが実状ではないでしょうか.これでは,いつまでも上司や先輩には頭があがらないですよね.
このような背景から,本講習会では,若手・新人の設計者,就職前の機械設計を学ぶ学生に向けて,熟練設計者の頭の中にある形状設計ノウハウを紹介します.
3.日時:
2025年6月11日(水)13:00-15:30
4. 講師:松岡由幸(慶應義塾大学 名誉教授 早稲田大学 客員教授 デザイン塾 主宰)
5.本講習会の特長
● ノウハウがわかりやすい
・形状にノウハウを適用する前(Before)と適用した後(After)の組み合わせを一覧表で紹介します.
・設計現場で用いる専門用語を一覧表で掲示します.
● ノウハウの効果を理解しやすい
・ノウハウの効果を端的に説明します.
・計算結果(FEM解析結果)をわかりやすく図で示します.
● ノウハウが使いやすい
・身近な使用例を紹介します.
・ノウハウの適正な使用条件,不適正な使用条件を,加工法やその他の注意事項とともに,明らかにします.
6.実施方法:Zoomによるオンライン開催
7.参加費(テキスト代を含む):
学協会員(共催学協会):7,000円(非課税)
非会協員:15,000円(税込)
学生会員:5,000円(非課税)
学生非会員:5,000円(税込)
8.テキスト:書籍『形状設計ノウハウ集:熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます』
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
9.申込み:
https://forms.gle/7nx7XLRYKLFmMSN37
締切り:2025年5月27日(火)
10.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
2025年度 デザイン科学基礎講座 「不確かさ」に対して頑強な設計の知恵
“高性能化・多機能化”と”安心”のはざまで,設計にできること
1.講座の趣旨:
設計者は常に「不確かさ」に悩まされているのではないでしょうか.製品やシステムを設計するうえでは,多くの不確かさが存在します.例えば,寸法や材料成分のばらつきから,使用環境の多様性,想定外の自然災害など.
本講座では,それらの「不確かさ」に対して,頑強,かつ,できるかぎり安定的な機能を確保するための,設計の知恵や工夫,最新の手法などについて,数式を極力用いずに,概念として紹介していきます.
(1) 設計の難しさと魅力
設計という人の創造的な行為の難しさとその魅力について,デザイン科学の立場から解説します.そして,その難しい設計行為を,設計者の皆さんは日頃,どのように日頃行っておられるかについて,科学的に解説します.
(2) 熟練設計者の頭の中にある知恵
設計のノウハウは,経験を積み重ねることで,蓄積していくことが一般的です.そのため,それらのノウハウの多くは,暗黙知として,熟練設計者の頭の中にあります.ここでは,その暗黙知の一部をわかりやすい形式知として紹介していきます.
(3)設計の単純化
大規模化・複雑化した製品やシステムの構成を単純化することで,安定した機能や品質を確保するための設計上の視点を紹介します.さらに,それを容易に実現するために「グラフ理論(ISML)」を用いる手法についても紹介します.
(4)最適化とその功罪
「形状最適化」,異なる位相を導出する「トポロジー最適化」,さらに不確実性を考慮できる「ベイズ最適化」の手法を概念的にわかりやすく解説するとともに,その効果を説明します.併せて,設計の現場にて,それらの手法を用いることで陥りやすい問題についても,紹介していきます.
(5)2つのロバスト設計
「不確かさ」には,内乱と外乱があります.ここでは,内乱を中心にした従来型の「品質工学」に加え,多様な使用環境・条件である外乱に対応可能な,新たな「多様場対応型ロバスト設計」の手法を概説します.
(6)素性の良い設計とは?
「素性の良い設計」という表現をよく耳にします.確かに,「素性が良くない」といわれる設計の場合,その後の不具合対策や改善をいくら行っても,良い結果を繋がらないことが多いのではないでしょうか.ここでは,「創発」の概念から,「素性の良い設計」について,皆様とともに考えていきます.
2. 講師:松岡由幸(慶雄義塾大学 名誉教授 早稲田大学 客員教授 デザイン塾 主宰)
3.実施方法:Zoomによるオンライン
4.日時:2025年7月30日(水)13:00-15:30
5.参加費:(テキスト分を含みます.)
学協会員(共催学協会):8,000円(非課税)
非会協員:16,000 円 (税込)
学生会員:6,000円(非課税)
学生非会員:6,000円(税込)
6.テキスト: 書籍『ロバストデザイン:「不確かさ」に対して頑強な設計法』を配布.
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
7.申込み先:下記formsにて,お願いします.
https://forms.gle/8ve1WZoLJfr8E9Vy9
締切り: 2025年7月15日(火)
8.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com