第17回品質工学技術戦略研究発表大会 無料参加について
添付会告の通り,(一社)品質工学会主催の「第17回品質工学技術戦略研究発表大会」の開催案内がありました.
本大会に,設計工学会として,先着2名まで無料参加が可能です.
希望の方は,事務局の前川まで11月8日までにご連絡下さい.
尚、先着2名を超えた場合でも会員価格での参加が可能です.奮って,お申込み下さい.
大会の詳細をご案内いたします。
大会詳細
https://www.rqes.or.jp/event/strategy/rqes2024a/rqes2024a.html
大会会告
訃報 元会長 林 洋次先生 ご逝去のお知らせ
2024年5月16日,本会名誉会員で1997年から4年間本会会長を務められた,早稲田大学名誉教授林洋次先生がご逝去されました.80歳でした.
林先生は,高等学院からずっと早稲田一筋で,1971年に早稲田大学大学院理工学研究科博士課程を単位取得満期退学され,1973年に工学博士(早稲田大学)の学位(博士論文名:非ニュートン流体潤滑の研究)を取得して4月1日より研究室を立ち上げられ,2014年のご定年まで在職45年間(1968年4月1日より早稲田大学助手)早稲田大学にて教育・研究に勤められ,ご退職と同時に同大学より名誉教授の称号が贈られました.この間,1979年より1年間英国のLeeds大学に在外研究員として赴任されています.
ご専門はトライボロジー,機械設計です.トライボロジーでは現象の真実を解き明かすために常に独創的で斬新な実験装置を開発し,制御からデータ取得までを独自のメカトロニクスで行う一方,計算力学の草分けとして研究室内に数十台の計算機を動かしてスパコンにも勝る解析も実現してきました.機械設計では,これらの実用設計の経験を活かし,長年早稲田大学の機械設計教育に携わるとともに,我が国を代表する機械設計の教科書を執筆,改訂して早稲田大学だけでなく多くの機械系教育機関で採用され,機械設計教育の標準となっています.
林先生は,初対面の時に割と個性的で強烈なイメージを抱かせましたが,長い学会活動の接点で頂いたお話を総合すると,すべてに興味が尽きない方と申し上げるしかありません.ご家庭では家族を大切にされ,奥様やお子様のお名前を伺うことも多く,ご趣味というよりセミプロ級のフラメンコギター弾きで,早稲田大学のマンドリンクラブの楽部長でもありました.楽器は研究対象にもなり,共鳴板の振動解析や自動演奏ロボットの開発も手掛けました.
本会には1987年に入会され,多くの部会・委員会で活躍されました.特に出版部会においては,校閲業務の停滞を組織改革して立て直すなど,正義を貫く姿勢が思い出され,出版部会長などを経て会長を務められました.2014年から名誉会員として学会を見守っていただいてきました.お弟子さんの本会前会長富岡淳先生が約2週間前の2024年5月1日にご逝去されたことはさぞ残念に思われていたことと存じます.
林先生のご逝去にあたり,心より哀悼の意を表し,ご冥福をお祈りしますとともに,謹んで会員各位にお知らせいたします.
訃報 前会長 富岡 淳先生 ご逝去のお知らせ
2024年5月1日,本会で会長をつとめられた,早稲田大学教授富岡淳先生がご逝去されました.65歳でした.
富岡先生は,1983年に早稲田大学理工学部機械工学科を卒業され,1989年に同大大学院博士後期課程を修了し,工学博士の学位を授与されました.その後,早稲田大学理工学部の助手,専任講師,助教授を経て,2000年4月より,同大理工学部教授をつとめられていました.またこの間,1991年~1993年にはカリフォルニア大学サンディエゴ校にて,1998年~1999年にはピッツバーグ大学にて,客員研究員をつとめられました.
軸受,シールなどの機械要素のトライボロジーに関する諸問題をご専門とされ,粘弾性流体潤滑の研究,超高速回転用の気体軸受の研究,ジャーナル軸受の動特性の研究,血液レオロジーと溶血特性の研究などに興味をもち,数々の成果を残されました.特に,血液密封用メカニカルシールを開発され,国産初の体内植込み型補助人工心臓システムの実用化に大きく貢献されました.2022年には,ディンプル付きスラスト軸受の研究において,本会の論文賞も受賞されました.
また富岡先生は,長年にわたり,早稲田大学の設計・製図教育を担われており,近年は,『役にたつ機械製図』や『機械製図入門』など,さまざまな学習者を対象とした教科書の執筆にも携わられていました.
本会には1993年に入会され,多くの部会・委員会で活躍されました.2007年からは理事,副会長といった役職を歴任し,2019年からは4年間会長をつとめられました.コロナ禍においても,学会活動の早期正常化,ICDES2020のオンライン開催など,強いリーダーシップで本会をリードされました.2023年からは監事として,引き続き本会の運営に携わっておられました.このように長年にわたり,本会の礎を築いてこられた先生を失いましたことは,誠に残念でなりません.
富岡先生のご逝去にあたり,心より哀悼の意を表し,ご冥福をお祈りしますとともに,謹んで会員各位にお知らせいたします.
『日本学術振興会』 育志賞受賞候補者の推薦に関するお知らせ
令和6年度の日本学術振興会 育志賞受賞候補者の推薦が大学,および学術団体に依頼されております(2024年5月28日締切).
日本学術振興会 育志賞|日本学術振興会 (jsps.go.jp)
日本設計工学会の会長推薦を希望する場合は,2024年4月30日までに事務局にお申し出ください.
訃報 元会長 下田 博一 先生 ご逝去のお知らせ
2024年2月18日,本会名誉会員で2011年から2年間本会会長を務められた,明治大学名誉教授下田博一先生がご逝去されました。73歳でした。
下田先生は,1973年に明治大学工学部を卒業され,同大学院博士課程を経て,1978年より40年間明治大学にて教育・研究に勤め,2018年に明治大学を退職,同大学名誉教授の称号を贈られました。
ご専門は,転がり機械要素・トライボロジ,とくに,ボールねじに関して数々の研究業績を残され,1999 年には「ボールねじ用リップ型シールの開発と防塵性能試験」で本会の論文賞を受賞されました。先生のボールねじに関する知見は,我が国のみならず世界の産業界から頼られJIS・ISO規格の整備に携わられ,現在も多くの門下生が日本の製造業の屋台骨を支えるボールねじメーカで活躍しています。
本会には1988年に入会され,多くの部会・委員会で活躍されたのち,庶務会計部会長として各種規程の整備を進め,学会の財政基盤を立て直し公益社団法人化にご尽力されるとともに,創立40周年記念事業として第1回の国際会議ICDES2005をウィーンにて企画・開催されました。1997年から理事,副会長といった役職を歴任,2011年から2年間会長を務められ,2014 年から学会名誉員として学会を見守っていただいてきました。このように現在の本会の礎を築いていただいた先生を失いましたことは,まことに残念に存じます。
下田先生のご逝去にあたり,心より哀悼の意を表し,ご冥福をお祈りしますとともに,謹んで会員各位にお知らせいたします。
メールアドレスご連絡のお願い
会員の皆様には学会から毎月数回ご案内をメール配信しております.お受け取りになっていない場合にはメールアドレスが正しく登録されていことが想定されます. お心当たりの場合は事務局までご連絡下さい.
第13回エコデザイン国際シンポジウム(EcoDesign2023)講演募集のお知らせ
本学会が共催する国際シンポジウムに関するお知らせです.
第13回エコデザイン国際シンポジウム(EcoDesign2023)を開催いたします.
開催日
2023年11月29日(水)-12月1日(金)
会場
奈良県コンベンションセンター
会告
第13回エコデザイン国際シンポジウム(EcoDesign2023)講演募集のお知らせ
ホームページ
https://www.ecodenet.com/ed2023/
講演申込サイト【4/10〆切】
https://ecodenet.com/ed2023/submission/
会員各位におかれましては,万障お繰り合わせの上,講演申込をしてくださいますよう,よろしくお願い申し上げます.
問合せ先
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 小林研究室内 EcoDesign2023事務局
E-mail: ecodesign2023_secretariat@ecodenet.com
会告 前事務局長 小野島 貫 殿 ご逝去のお知らせ
2023年3月13日
(公社)日本設計工学会
会長 富岡 淳
本会前事務局長(現事務局長特別補佐)小野島 貫殿におかれては,2023年3月1日,享年81歳で逝去されました.
氏は,2004年12月,急逝された先代事務局長岩城治夫氏の後を受け,本会事務局長に就任され,2022 年3 月末まで務められ,その後,次期事務局長への引継ぎ業務のために,事務局長特別補佐として2023 年3月末まで勤務される予定でしたが,その事務局出勤途中に急逝されました.前日まで,本会の庶務会計部会会議に出席され,お元気な姿を見せておられたところ,あまりに唐突な悲報に接することになりました.
事務局長就任以来,学会本部における事務や春季・秋季の研究発表講演会の運営などの日常的な業務のみならず,前任者の急逝に伴う事務局運営の混乱の回復,2005 年に本会で初めて開催したオーストリア・ウイーンにおける国際会議の運営,前職の上司であった武藤工業株式会社元専務取締役故武藤栄次氏のご寄附による本会基金の創設とそれに基づく本会武藤栄次賞の各賞の創設と贈賞運営,2011年の本会公益社団法人化の伴う各種の手続き,2016年の本会創立50周年記念式典の切り盛りなど,事務局1名体制の中で本会運営のために多くの仕事を成し遂げられ,本会に卓抜なご貢献をいただきました.まさに,氏なくしては本会の発展は望めなかったと考えます.その意をくんで,本会理事会として,日本設計工学会貢献賞を贈賞させていただき,ご霊前に捧げましたことをご報告いたします.
ここに故人のご功績を各位にお伝えするとともに,謹んで哀悼の意を捧げ,ご冥福をお祈り申し上げます.