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「事業部会」カテゴリーアーカイブ
2024年度 若手・新人設計者,機械設計を学ぶ学生のための形状設計ノウハウ講習会
~熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます~
1.講習会の内容
熟練設計者の方々から集めた形状設計に関するノウハウを,その正しい使い方とともに紹介します.
①本講習会の意義と設計業務への活かし方
②棒材の形状設計ノウハウ(押出品等)
③板材の形状設計ノウハウ(プレス品,樹脂成型品)
④形状設計ノウハウの本質と修得のコツ
2.開催の動機と講習会の特長
皆さんは,機械設計や製品開発の現場でどのように設計すればいいのかわからず,いろいろ考え抜いた結果,結局,上司や先輩の設計者にアドバイスを受けるしか他に方法がなかった経験はありませんか? 私が企業で設計に従事していた頃には,よくそのようなことがありました.特に新人設計者の時はそうでした.
たとえば,ある金具の設計において,金具の肉厚を増加させれば,強度や剛性は向上します.しかし,それでは材料費が上がり,重量も増加してしまいます.設計経験の少ない新人設計者にはどうしていいのかわからないのです.ビードを設定する,フランジアップを施すなどのノウハウは,学生時代には教わらないのです.
一般に学生時代には,「このような形状」ならば「この程度の強度を有する」という評価法を,力学のなかで学びます.しかし逆に,「この程度の強度を有する」ためには「このような形状」がよいという設計ノウハウについては学んでいないのです.そのため,現在でも,新人や若手の設計者は,上司や先輩からアドバイスをもらい,経験をつむことによって学ぶしかない,のが実状ではないでしょうか.これでは,いつまでも上司や先輩には頭があがらないですよね.
このような背景から,本講習会では,若手・新人の設計者,就職前の機械設計を学ぶ学生に向けて,熟練設計者の頭の中にある形状設計ノウハウを紹介します.
3.日時:以下の中から,どちらかをお選びください.
第1回:2024年6月26日(水)17:00-19:30
第2回:2024年6月29日(土)9:30-12:00
※どちらも,内容は同じです
4. 講師:松岡由幸(慶應義塾大学 名誉教授 早稲田大学 客員教授 デザイン塾 主宰)
5.本講習会の特長
● ノウハウがわかりやすい
・形状にノウハウを適用する前(Before)と適用した後(After)の組み合わせを一覧表で紹介します.
・設計現場で用いる専門用語を一覧表で掲示します.
● ノウハウの効果を理解しやすい
・ノウハウの効果を端的に説明します.
・計算結果(FEM解析結果)をわかりやすく図で示します.
● ノウハウが使いやすい
・身近な使用例を紹介します.
・ノウハウの適正な使用条件,不適正な使用条件を,加工
法やその他の注意事項とともに,明らかにします.
6.実施方法:Zoomによるオンライン開催
7.参加費(テキスト代を含む):
学協会員(共催学協会):8,000円(非課税)
非会協員:16,000円(税込)
学生会員:5,000円(非課税)
学生非会員:5,000円(税込)
8.テキスト:書籍『形状設計ノウハウ集:熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます』
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
9.申込み:
https://forms.gle/CYhL8MsxLo2dm5uf7
締切り:2024年6月11日(火)
10.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
2024年度 デザイン科学基礎講座 「不確かさ」に対して頑強な設計の知恵
“高性能化・多機能化”と”安心”のはざまで,設計にできること
1.講座の趣旨:
設計者は常に「不確かさ」に悩まされているのではないでしょうか.製品やシステムを設計するうえでは,多くの不確かさが存在します.例えば,寸法や材料成分のばらつきから,使用環境の多様性,想定外の自然災害など.
本講座では,それらの「不確かさ」に対して,頑強,かつ,できるかぎり安定的な機能を確保するための,設計の知恵や工夫,最新の手法などについて,数式を極力用いずに,概念として紹介していきます.
(1) 設計の難しさと魅力
設計という人の創造的な行為の難しさとその魅力について,デザイン科学の立場から解説します.そして,その難しい設計行為を,設計者の皆さんは日頃,どのように日頃行っておられるかについて,科学的に解説します.
(2) 熟練設計者の頭の中にある知恵
設計のノウハウは,経験を積み重ねることで,蓄積していくことが一般的です.そのため,それらのノウハウの多くは,暗黙知として,熟練設計者の頭の中にあります.ここでは,その暗黙知の一部をわかりやすい形式知として紹介していきます.
(3)設計の単純化
大規模化・複雑化した製品やシステムの構成を単純化することで,安定した機能や品質を確保するための設計上の視点を紹介します.さらに,それを容易に実現するためにグラフ理論を用いる手法についても紹介します.
(4)最適化とその功罪
最適化手法を概念的にわかりやすく解説するとともに,その効果を説明します.併せて,設計の現場にて,それらの手法を用いることで陥りやすい問題についても,紹介していきます.
(5)2つのロバスト設計
「不確かさ」には,内乱と外乱があります.ここでは,内乱を中心にした従来型の品質工学に加え,多様な使用環境・条件である外乱に対応可能な,新たなロバスト設計の手法を概説します.
(6)素性の良い設計とは?
「素性の良い設計」という表現をよく耳にします.確かに,「素性が良くない」といわれる設計の場合,その後の不具合対策や改善をいくら行っても,良い結果を繋がらないことが多いのではないでしょうか.ここでは,「創発」の概念から,「素性の良い設計」について,皆様とともに考えていきます.
2. 講師:松岡由幸(慶雄義塾大学 名誉教授 早稲田大学 客員教授 デザイン塾 主宰)
3.実施方法:Zoomによるオンライン
4.日時:2024年6月19日(水)17:00-19:30
5.参加費:(テキスト分を含みます.)
学協会員(共催学協会):8,000円(非課税)
非会協員:16,000 円 (税込)
学生会員:6,000円(非課税)
学生非会員:6,000円(税込)
6.テキスト: 書籍『ロバストデザイン:「不確かさ」に対して頑強な設計法』を配布.
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
7.申込み先:下記formsにて,お願いします.
https://forms.gle/M8G5L2edfZNj64cq5
締切り: 2024年6月4日(火)
8.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
デザイン科学基礎講座 「不確かさ」に対して頑強な設計の知恵
~“高度化・多機能化”と”安心”のはざまで,設計にできること~
講師
松岡由幸(慶雄義塾大学名誉教授,早稲田大学客員教授,デザイン塾 主宰)
1.開催主旨
設計者は常に「不確かさ」に悩まされているのではないでしょうか.製品やシステムを設計するうえでは,多くの不確かさが存在します.例えば,寸法や材料成分のばらつきから,使用環境の多様性,想定外の自然災害など. 本講座では,それらの「不確かさ」に対して,頑強,かつ,できるかぎり安定的な機能を確保するための,設計の知恵や工夫,最新の手法などについて,数式を極力用いずに,概念として紹介していきます.
(1)適正技術,中間技術の再考
製品やシステムの多機能化,採用する技術の高度化を実現するため,それらは大規模化・複雑化の一途を辿っています.ここでは,それに伴う諸問題に対し,エルンスト・F・シューマッハが提唱した「適正技術」とその手段である「中間技術」に注目し,現在の立場から再考します.
(2)設計の単純化
大規模化・複雑化した製品やシステムの構成を単純化することで,安定した機能や品質を確保するための設計上の視点を紹介します.さらに,それを容易に実現するためにグラフ理論を用いる手法についても紹介します.
(3)最適化とその功罪
最適化手法を概念的にわかりやすく解説するとともに,その効果を説明します.併せて,設計の現場にて,それらの手法を用いることで陥りやすい問題についても,紹介していきます.
(4)2つのロバスト設計
「不確かさ」には,内乱と外乱があります.ここでは,内乱を中心にした従来型の品質工学に加え,多様な使用環境・条件である外乱に対応可能な,新たなロバスト設計の手法を概説します.
2.実施方法
Zoomによるオンライン
3.日 時
2024年2月21日(水):18:00-20:00
4.参加費(テキスト分を含みます.)
学協会員(共催学協会):10,000円,非会協員:15,000 円,学生会員・学生非会員6,000円
5.テキスト
書籍『ロバストデザイン:「不確かさ」に対して頑強な設計法』を配布. ※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
6.申込み先
下記formsにて,お願いします.
https://forms.gle/oZK5AQnathBxe5E66
7.問い合わせ先
デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
問合せ先:設計工学会事務局
E-mail: jigyou_koshu@jsde.or.jp
2024年度見学会(現地での対面開催のみ)株式会社 ミツトヨ宇都宮事業所 清原工場
〜主要生産商品:三次元測定機をはじめとする精密測定器の総合メーカ〜
1.開催趣旨:
ミツトヨは,精密測定器の総合メーカで,業界で最も多い5,500種類以上を有する精密測定業界のリーディングカンパニーです.ナノ粒子から建造物まで,「測る」は世界中のあらゆる製造シーンで不可欠な精密測定に関する課題を解決し,精密測定技術の錬磨・革新を続けることで,事業発展や世界の産業・技術の進展に貢献することを最大のミッションとしている企業です.
この度は,同社の工場を見学するとともに,これらの活動を中心にご講演をいただきます.ぜひ,奮ってご参加下さい.なお,今回の見学会は現地での対面開催のみとなりますのでご承知おきください.
*誠に恐縮ですがご同業者の方は,ご遠慮下さいますようお願い申し上げます.
2.定員:
2 0名程度
3.日時
2024年4月10日(水)13:00~16:00
4.集合場所・時間
・12:15 JR宇都宮駅改札口
5. 見学先:
〒321-3231 宇都宮市清原工業団地 24
TEL 028-667-4811 / FAX 028-667-4810
JR宇都宮駅よりLRT(都市型路面電車)利用 (約30分) グリーンスタジアム前下車 徒歩5分
https://www.mitsutoyo.co.jp/
6.参加資格
本会会員であること(参加費無料).会員の関係者(学生等)の参加を希望される場合はご相談ください.
7. スケジュール
12:15 JR宇都宮駅改札口を出た所に集合(別途,参加者には詳細連絡)
12:20~12:50 LRTでミツトヨ清原工場に移動
13:00~13:10 開会の挨拶,内容説明,注意事項
13:10~13:40ミツトヨ代表者様ご挨拶と会社概要•とりくみのご紹介
13:40~14:40 技術プレゼン(仮題)三次元測定機の紹介と3次元図面に指示された「幾何公差」
14:40~14:50 休憩
14:50~15:50 工場見学及び質疑
15:50~16:00 終わりの挨拶(日本設計工学会代表者,東京EAC代表者)
終了後,LRTで宇都宮駅に移動
17:00〜18:00 希望者は宇都宮駅で食事会(予定)
参加申込・問合せ
申込締切:2024年3月26日(火)
問合せ先:(公社)日本設計工学会 事業部会 講習会担当
TEL:03 5348 6301
Email: jimukyoku@jsde.or.jp
※ PDF中の申込みページを修正いたしました.(7月7日18時10分)
2024年度春季大会研究発表講演会
大会HP
会告
開催日
2024年5月18日(土),19日(日)
会場
法政大学 小金井キャンパス
(ただし、状況に 応じて オンラインによる 開催 に 変更する可能性 があります)
講演申込(論文投稿)期限
2024年3月22日(金) 31日(日) ※延長しました
参加登録締切
2024年5月10日(金)
問合せ先
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-22-17セラミックスビル内
(公社)日本設計工学会 事務局
TEL:03-5348-6301,FAX:03-5348-6280
E メール:annu_conf@jsde.or.jp
セットベース設計講習会
~製品開発の期間短縮とコスト削減~
1.開催主旨
セット(範囲)ベース設計手法は,設計行為の発想法であると同時に具体的設計解を導出する設計手法であり,現在の世界の主流である設計対象現象の離散的変化を基礎にし,計算機の能力を基盤にしたポイントベース設計手法(CAE)とは対岸にある設計手法です.また,セットベース設計は多目的性や様々な不確定性についても検討対象としています.本講習会では,セットベース設計手法について背景も含めたその意味・意義,これまでの研究や展開,今後の発展性,産業への展開性などについて解説するとともに,セットベース設計のためのソフトウェアを用いた演習も行います. 主に設計・デザイン領域の実務者,研究者,教育者を対象としていますが,セットベース設計に関心のある学生も対象とします.
2.定 員
30名程度(応募多数の場合は抽選)
3.日 時
2024年2月20日(火):17:00-20:00
4.開催場所
Zoomによるオンラインで行います.
5.講 師(予定)
石川晴雄(電気通信大学) 福永泰大(株式会社フォトロン) 加藤健郎(慶應義塾大学)
6.参加費
会員10,000円(非課税,協賛学会員を含む),非会員20,000円(税込),
学生会員5,000円(非課税),学生非会員5,000円(税込)
7.申込み締切り
2024年2月5日(月)
8.問合せ先
(公社)日本設計工学会 事業部会 講習会担当
〒169-0073 新宿区百人町2-22-17
TEL 03-5348-6301 FAX 03-5348-6280 E-mail: jigyou_koshu@jsde.or.jp
9.講習会内容(予定)
①セットベース設計の考え方: 設計プロセスでの手戻りを大幅に減らすことなどを目標にして,異種性・背反性のある複数目標を同時実現する複数設計変数の範囲解を短時間で求める手法である選好度セットベース設計(PSD)手法について説明します.
②ソフトウェア(PSDソルバー)の紹介:片持ち梁などの簡単な例題を使って,PSDソルバーの基本機能の演習を行います.なお,以下の書籍にもソフトウェアの使用方法の説明があるので,読んでおくことをおすすめします。
『セットベース設計実践ガイド,森北出版(2019)』
③セットベース設計の応用:PSD手法を,定量・定性データを含む購買データ分析に応用した事例を紹介します.
*講義内容については一部変更する場合もありますのでご了承ください.
10. その他
ソフトウェア(Web版)を利用予定ですので,安定したインターネット環境でご参加ください.
問合せ先:設計工学会事務局
E-mail: jigyou_koshu@jsde.or.jp
2023年度秋季大会研究発表講演会(講演申込期限延長のお知らせ)
既にご案内していますとおり,日本設計工学会 2023年度秋季大会研究発表講演会を開催いたします.
同講演会の講演申込・原稿提出締切の締切を,【2023年8月18日(金)】まで延長いたしました.
※これ以上の延長はございませんのでご注意くださいませ.
開催日
2023年9月22日(金),23日(土)
会場
日本大学 工学部 70号館(ただし,状況に応じて会場の変更や Zoom による開催に変更する可能性があります)
会告
https://jsde.or.jp/wp/wp-content/uploads/Autumnsymposium2023-2.pdf
リンク
大会HPまたは下記URLからお申込みください.
2023年度秋季大会研究発表講演会
大会HP
会告
開催日
2023年9月22日(金),23日(土)
会場
日本大学工学部・70号館(〒963-8642 福島県郡山市田村町徳定字中河原1)
(ただし、状況に 応じて オンラインによる 開催 に 変更する可能性 があります)
講演申込(論文投稿)期限
2023年8月18日(金) (延長いたしました)
参加登録締切
2023年9月14日(木)
問合せ先
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-22-17セラミックスビル内
(公社)日本設計工学会 事務局
TEL:03-5348-6301,FAX:03-5348-6280
E メール:annu_conf@jsde.or.jp
2023年度見学会(対面)株式会社コガネイモールド
〜主要生産商品:精密樹脂金型・プレス金型・部品加工・成形品の設計および 製作 等〜
1.開催趣旨:
新・設計コンテスト2023で企画した工場見学を,広く JSDE 会員の皆様にも募集することにしました. コガネイモールド 様 は 金型技術を活用し,将来欲する 品物 と生産方法をいち早く創りだすことにより,社会に貢献することを経営理念としてい る会社です 一般的な製作(試作,金型,成形測定)と, 依頼者 のアイディアベースから一緒に考え,実際のものづくり 工法 を提供する提案ベースのソリューションサービスを提供しています.コガネイモールド様は,取引を検討されている企業から小学校の社会見学まで広く 工場見学を 受け付けて おり, 最新の CAD/CAM および 最新鋭の工作機械を使用した 樹脂成形金型の製造 工程をご覧いただけます.皆様の身の回りにあるプラスチック製品が どのように作られている の か 日本のものづくりを支える金型 製作の現場を見学いたします.
*今回の見学会は対面開催 で実施 いたします
*ご同業者の方はお断りさせていただく場合がございます .
2.定員:
先着1 0 名 様 とさせていただきます.
3.日時
2023年8月4日(金)13:00-16:30
4.集合場所・時間
・JR 北陸 新幹線 佐久平駅蓼科口 幸せの鐘
・12:30 (現地にはタクシーで 12 分)
5. 見学先:
〒1385 0009 長野県佐久市小田井 1119
TEL 0267 68 0505 / FAX 0267 67 2921
https://kkanagata.co.jp
6.参加資格
・JR 北陸 新幹線 佐久平駅蓼科口 幸せの鐘
・12:30 (現地にはタクシーで 12 分)
7. スケジュール
13:00~13:10 開会の挨拶 内容説明,注意事項
13:10~14:10 コガネイモールド 青木正史様,丸山和生様 ほか ご挨拶と会社概要 取組 の紹介
14:10~15:40 工場見学
15:40~15:50 休憩
15:50~15:20 質疑
16:20~16:30 終りの挨拶(日本設計工学会代表 )
参加申込・問合せ
※ 一時的に申込みのページが間違っており,修正いたしました(7月7日18時7分)
申込締切:2023年7月20日(木)
問合せ先:(公社)日本設計工学会 事業部会 講習会担当
TEL:03 5348 6301
Email: jimukyoku@jsde.or.jp
※ PDF中の申込みページを修正いたしました.(7月7日18時10分)
Design for Additive Manufacturing (DfAM)講習会
~積層造形の特長を活かす設計をコンピュータで実現する~
1.講習会の内容
Additive Manufacturing(AM)とは,3Dプリンティングとして知られる積層造形法により部品や製品を製作することです。AMは除去加工や変形加工と異なり,材料を層状に積み重ねて立体造形するので,物体の内部に細かな加工をしたり,複雑な形状を成形したりすることが容易です。この特長を利用することで,これまで困難だった部品の一体化,軽量化,複数材料の利用などが可能になる例があり,その設計は,Design for Additive Manufacturing (DfAM)と呼ばれています。DfAMを効果的に利用した部品は,従来にない特性を有するので,既存製品を圧倒する革新的な製品につながります。
本講習会では,DfAMの概念と方法について,DfAMの実践に欠かせないコンピュテーショナルデザインと合わせて説明します。
2.開催の動機と講習会の特長
DfAMは比較的新しい言葉でありますが,従来より「3Dプリンターならではの設計」などとして注目されていました。DfAMによる設計例は欧米では多いのですが,残念ながら国内での実用例はあまり聞きません。その理由はコンピュテーショナルデザインへの馴染みが少ないからではないかと考え,これとセットで紹介するDfAM講習会を開催することとしました。
コンピュテーショナルデザインはコンピュータが設計することであり,3D-CADを使って人が設計をするデジタルデザインとは異なります。DfAMによる設計は,複雑な形状になりやすいことから,アイディアの生成から寸法の計算,モデリングの操作まで全て人が行うには,あまりに煩雑で困難な作業となります。そのため,コンピュータプログラムや人工知能(AI)の力を活用しておおよその形状を作成する方法が現実的な手段となります。
本講習会では,DfAMとコンピュテーショナルデザインを具体的な方法を含めて説明します。
3.講座の内容
① DfAMについて
AMの特徴,DfAMの分類,メタマテリアル,コンプライアントメカニズムなど
② コンピュテーショナルデザイン
ジェネラティブデザイン,アルゴリズミックデザイン,形態認知,美的好み,機械学習など
③ 実際の方法
DfAMの実践例(プログラミング方法,造形方法)
4.日時:2023年9月14日(木)17:00-20:00
5.実施方法:Zoomによるオンラインで行います。
6.講師
講師:舘野寿丈(明治大),加藤健郎(慶應義塾大)
7.参加費
学会員10,000円(協賛学会員を含む),非会員20,000円
学生会員・学生非会員5,000円
参加申込・問合せ
申込締切:2023年8月21日(金)
問合せ先:設計工学会事務局
E-mail: jimukyoku@jsde.or.jp