2024年度 デザイン科学基礎講座 「不確かさ」に対して頑強な設計の知恵
“高性能化・多機能化”と”安心”のはざまで,設計にできること
1.講座の趣旨:
設計者は常に「不確かさ」に悩まされているのではないでしょうか.製品やシステムを設計するうえでは,多くの不確かさが存在します.例えば,寸法や材料成分のばらつきから,使用環境の多様性,想定外の自然災害など.
本講座では,それらの「不確かさ」に対して,頑強,かつ,できるかぎり安定的な機能を確保するための,設計の知恵や工夫,最新の手法などについて,数式を極力用いずに,概念として紹介していきます.
(1) 設計の難しさと魅力
設計という人の創造的な行為の難しさとその魅力について,デザイン科学の立場から解説します.そして,その難しい設計行為を,設計者の皆さんは日頃,どのように日頃行っておられるかについて,科学的に解説します.
(2) 熟練設計者の頭の中にある知恵
設計のノウハウは,経験を積み重ねることで,蓄積していくことが一般的です.そのため,それらのノウハウの多くは,暗黙知として,熟練設計者の頭の中にあります.ここでは,その暗黙知の一部をわかりやすい形式知として紹介していきます.
(3)設計の単純化
大規模化・複雑化した製品やシステムの構成を単純化することで,安定した機能や品質を確保するための設計上の視点を紹介します.さらに,それを容易に実現するためにグラフ理論を用いる手法についても紹介します.
(4)最適化とその功罪
最適化手法を概念的にわかりやすく解説するとともに,その効果を説明します.併せて,設計の現場にて,それらの手法を用いることで陥りやすい問題についても,紹介していきます.
(5)2つのロバスト設計
「不確かさ」には,内乱と外乱があります.ここでは,内乱を中心にした従来型の品質工学に加え,多様な使用環境・条件である外乱に対応可能な,新たなロバスト設計の手法を概説します.
(6)素性の良い設計とは?
「素性の良い設計」という表現をよく耳にします.確かに,「素性が良くない」といわれる設計の場合,その後の不具合対策や改善をいくら行っても,良い結果を繋がらないことが多いのではないでしょうか.ここでは,「創発」の概念から,「素性の良い設計」について,皆様とともに考えていきます.
2. 講師:松岡由幸(慶雄義塾大学 名誉教授 早稲田大学 客員教授 デザイン塾 主宰)
3.実施方法:Zoomによるオンライン
4.日時:2024年6月19日(水)17:00-19:30
5.参加費:(テキスト分を含みます.)
学協会員(共催学協会):8,000円(非課税)
非会協員:16,000 円 (税込)
学生会員:6,000円(非課税)
学生非会員:6,000円(税込)
6.テキスト: 書籍『ロバストデザイン:「不確かさ」に対して頑強な設計法』を配布.
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
7.申込み先:下記formsにて,お願いします.
https://forms.gle/M8G5L2edfZNj64cq5
締切り: 2024年6月4日(火)
8.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
2024年度見学会(現地での対面開催のみ)株式会社 ミツトヨ宇都宮事業所 清原工場
〜主要生産商品:三次元測定機をはじめとする精密測定器の総合メーカ〜
1.開催趣旨:
ミツトヨは,精密測定器の総合メーカで,業界で最も多い5,500種類以上を有する精密測定業界のリーディングカンパニーです.ナノ粒子から建造物まで,「測る」は世界中のあらゆる製造シーンで不可欠な精密測定に関する課題を解決し,精密測定技術の錬磨・革新を続けることで,事業発展や世界の産業・技術の進展に貢献することを最大のミッションとしている企業です.
この度は,同社の工場を見学するとともに,これらの活動を中心にご講演をいただきます.ぜひ,奮ってご参加下さい.なお,今回の見学会は現地での対面開催のみとなりますのでご承知おきください.
*誠に恐縮ですがご同業者の方は,ご遠慮下さいますようお願い申し上げます.
2.定員:
2 0名程度
3.日時
2024年4月10日(水)13:00~16:00
4.集合場所・時間
・12:15 JR宇都宮駅改札口
5. 見学先:
〒321-3231 宇都宮市清原工業団地 24
TEL 028-667-4811 / FAX 028-667-4810
JR宇都宮駅よりLRT(都市型路面電車)利用 (約30分) グリーンスタジアム前下車 徒歩5分
https://www.mitsutoyo.co.jp/
6.参加資格
本会会員であること(参加費無料).会員の関係者(学生等)の参加を希望される場合はご相談ください.
7. スケジュール
12:15 JR宇都宮駅改札口を出た所に集合(別途,参加者には詳細連絡)
12:20~12:50 LRTでミツトヨ清原工場に移動
13:00~13:10 開会の挨拶,内容説明,注意事項
13:10~13:40ミツトヨ代表者様ご挨拶と会社概要•とりくみのご紹介
13:40~14:40 技術プレゼン(仮題)三次元測定機の紹介と3次元図面に指示された「幾何公差」
14:40~14:50 休憩
14:50~15:50 工場見学及び質疑
15:50~16:00 終わりの挨拶(日本設計工学会代表者,東京EAC代表者)
終了後,LRTで宇都宮駅に移動
17:00〜18:00 希望者は宇都宮駅で食事会(予定)
参加申込・問合せ
申込締切:2024年3月26日(火)
問合せ先:(公社)日本設計工学会 事業部会 講習会担当
TEL:03 5348 6301
Email: jimukyoku@jsde.or.jp
※ PDF中の申込みページを修正いたしました.(7月7日18時10分)
2023年度見学会(対面)株式会社コガネイモールド
〜主要生産商品:精密樹脂金型・プレス金型・部品加工・成形品の設計および 製作 等〜
1.開催趣旨:
新・設計コンテスト2023で企画した工場見学を,広く JSDE 会員の皆様にも募集することにしました. コガネイモールド 様 は 金型技術を活用し,将来欲する 品物 と生産方法をいち早く創りだすことにより,社会に貢献することを経営理念としてい る会社です 一般的な製作(試作,金型,成形測定)と, 依頼者 のアイディアベースから一緒に考え,実際のものづくり 工法 を提供する提案ベースのソリューションサービスを提供しています.コガネイモールド様は,取引を検討されている企業から小学校の社会見学まで広く 工場見学を 受け付けて おり, 最新の CAD/CAM および 最新鋭の工作機械を使用した 樹脂成形金型の製造 工程をご覧いただけます.皆様の身の回りにあるプラスチック製品が どのように作られている の か 日本のものづくりを支える金型 製作の現場を見学いたします.
*今回の見学会は対面開催 で実施 いたします
*ご同業者の方はお断りさせていただく場合がございます .
2.定員:
先着1 0 名 様 とさせていただきます.
3.日時
2023年8月4日(金)13:00-16:30
4.集合場所・時間
・JR 北陸 新幹線 佐久平駅蓼科口 幸せの鐘
・12:30 (現地にはタクシーで 12 分)
5. 見学先:
〒1385 0009 長野県佐久市小田井 1119
TEL 0267 68 0505 / FAX 0267 67 2921
https://kkanagata.co.jp
6.参加資格
・JR 北陸 新幹線 佐久平駅蓼科口 幸せの鐘
・12:30 (現地にはタクシーで 12 分)
7. スケジュール
13:00~13:10 開会の挨拶 内容説明,注意事項
13:10~14:10 コガネイモールド 青木正史様,丸山和生様 ほか ご挨拶と会社概要 取組 の紹介
14:10~15:40 工場見学
15:40~15:50 休憩
15:50~15:20 質疑
16:20~16:30 終りの挨拶(日本設計工学会代表 )
参加申込・問合せ
※ 一時的に申込みのページが間違っており,修正いたしました(7月7日18時7分)
申込締切:2023年7月20日(木)
問合せ先:(公社)日本設計工学会 事業部会 講習会担当
TEL:03 5348 6301
Email: jimukyoku@jsde.or.jp
※ PDF中の申込みページを修正いたしました.(7月7日18時10分)
Design for Additive Manufacturing (DfAM)講習会
~積層造形の特長を活かす設計をコンピュータで実現する~
1.講習会の内容
Additive Manufacturing(AM)とは,3Dプリンティングとして知られる積層造形法により部品や製品を製作することです。AMは除去加工や変形加工と異なり,材料を層状に積み重ねて立体造形するので,物体の内部に細かな加工をしたり,複雑な形状を成形したりすることが容易です。この特長を利用することで,これまで困難だった部品の一体化,軽量化,複数材料の利用などが可能になる例があり,その設計は,Design for Additive Manufacturing (DfAM)と呼ばれています。DfAMを効果的に利用した部品は,従来にない特性を有するので,既存製品を圧倒する革新的な製品につながります。
本講習会では,DfAMの概念と方法について,DfAMの実践に欠かせないコンピュテーショナルデザインと合わせて説明します。
2.開催の動機と講習会の特長
DfAMは比較的新しい言葉でありますが,従来より「3Dプリンターならではの設計」などとして注目されていました。DfAMによる設計例は欧米では多いのですが,残念ながら国内での実用例はあまり聞きません。その理由はコンピュテーショナルデザインへの馴染みが少ないからではないかと考え,これとセットで紹介するDfAM講習会を開催することとしました。
コンピュテーショナルデザインはコンピュータが設計することであり,3D-CADを使って人が設計をするデジタルデザインとは異なります。DfAMによる設計は,複雑な形状になりやすいことから,アイディアの生成から寸法の計算,モデリングの操作まで全て人が行うには,あまりに煩雑で困難な作業となります。そのため,コンピュータプログラムや人工知能(AI)の力を活用しておおよその形状を作成する方法が現実的な手段となります。
本講習会では,DfAMとコンピュテーショナルデザインを具体的な方法を含めて説明します。
3.講座の内容
① DfAMについて
AMの特徴,DfAMの分類,メタマテリアル,コンプライアントメカニズムなど
② コンピュテーショナルデザイン
ジェネラティブデザイン,アルゴリズミックデザイン,形態認知,美的好み,機械学習など
③ 実際の方法
DfAMの実践例(プログラミング方法,造形方法)
4.日時:2023年9月14日(木)17:00-20:00
5.実施方法:Zoomによるオンラインで行います。
6.講師
講師:舘野寿丈(明治大),加藤健郎(慶應義塾大)
7.参加費
学会員10,000円(協賛学会員を含む),非会員20,000円
学生会員・学生非会員5,000円
参加申込・問合せ
申込締切:2023年8月21日(金)
問合せ先:設計工学会事務局
E-mail: jimukyoku@jsde.or.jp
2023年度 デザイン科学講座「プラスチック製品の企画・デザイン・設計講習会」
~プラスチック独自の魅力を引き出す,“10”のノウハウ~
1.講習会の趣旨
プラスチックは,これまでずっと虐げられてきたと考えるのは私だけでしょうか.この材料は,人類が自ら生み出した,唯一本格的な人工材料です.それにも拘わらず,その親である人類は,その加工性のよさや安価などから,単に”便利な代替材料’として多用するに止まり,それ独自の美の追求や表現をなおざりにしてきたといえるのではないでしょうか.その結果,挙句の果ては,海洋ごみをはじめとして多くの問題を抱え,プラスチックは,あたかもヒール(悪役)として扱われている気さえもします.
本講習会では,このプラスチック問題に対し,プラスチック独自の美とは何か?他の天然材料では表現できない特長は?といった,プラスチック固有の魅力に注目します.その固有の魅力を製品化することにより,プラスチックの価値を高め,プラスチックを長く大切に使う新たな社会・文化をも視野に入れ,本講習会では,それに向けた”10”のノウハウを紹介していきます.
2.講習会の内容
本講座では,プラスチック独自の魅力を表現可能な11個の因子を説明するとともに,それらにより生み出される10種類の製品カテゴリー(下記)とその製品化のためのノウハウについて,事例を用いて紹介します.
<光学特性>
- ノスタルジー型
- カラフル・デライトフル型
- バイヤインスパイヤード型
- ニューテクスチャ型
- トランスペアレント型
- ルミナス型
<形状特性>
- イノベーティブモデリング型
- シュパンヌンク型
<機能特性>
- アルティメイトパフォームド型
- クリーンプレザント型
3.講習会の特長
本講習会では,プラスチック独自の魅力を生み出すノウハウを,具体的な物理特性を用いて,説明します.
なお,その際,デザイン科学における「多空間デザインモデル」の切り口を用いて,どのような物理特性(属性,状態)がユーザーの評価(意味)を生み,そして,新たなプラスチック独自の魅力(価値)が創出されるかについて,わかりやすく解説します.
3.日時:以下の中から,どちらかをお選びください.
第1回:2023年7月28日(金)18時-20時
第2回:2023年7月29日(土)10時-12時
※どちらも,内容は同じです
4.実施方法:Zoom開催
5.参加費(テキスト代を含む):
学会員12,000 円,非会員 17,000 円
学生会員・学生非会員10,000 円
6.テキスト:
書籍『プラスチックの逆襲』(丸善プラネット)
『デザインサイエンス』(丸善)
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
参加申込・問合せ
申込締切:2023年6月30日(金)
問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
2023年度 デザイン科学基礎講座「タイムアクシスデザイン(時間軸設計) 講習会」
〜事例に学ぶ7つの視点と応用のコツ〜
1.講座の趣旨:
本講座では,「タイムアクシスデザイン(時間軸設計.以下,TaD)」の7つの視点と応用のコツを,事例をまじえて紹介します.TaD は,文字通り,時間軸をデザイン(設計)する新理論・方法論です.これは,新価値創造,持続的社会に向けた新たなモノ・コトづくりです.
TaDは,様々な効果をもたらします.まず,従来3次元空間で考えてきたデザイン(設計)を4次元の時空間で考えるため,解(アイデア)の可能性が大きく拡大します.また,時間軸を操作することで,個別ユーザ,多様な使用環境,時間軸の価値変動などへの対応も可能です.さらに,製品の長期間使用により,使い捨て社会から製品を大切に使う新たな精神価値社会の醸成にもつながり,その結果,環境負荷の低減,資源エネルギー問題へも自然と貢献することも期待されています.
2.講座の内容:
以下の7つの視点を通じて,TaD の理論・方法論と実践事例をわかりやすく紹介していきます.
- 長期に使用できる
- 使うにつれ,価値が成長する
- 使うにつれ,愛着が増していく
- さまざまな好みや環境の変化に適応できる
- 時を経ても新鮮で,変化を楽しむことができる
- 使い始めるまでの文脈の効果が発揮できる
- さまざまな時間の長さに対応できる(マルチスケールへの対応)
3.実施方法:Zoomによるオンラインで行います.
4.日時:2023年9月8日(金)17時-20時
5.参加費:テキスト分を含みます.
学会員(共催学会)15,000
非会員25,000 円
学生会員・学生非会員10,000 円
6. テキスト:
書籍『タイムアクシスデザインの時代』
『デザインサイエンス~未来創造の6つの視点』
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
参加申込・問合せ
申込締切:2023年8月21日(月)
問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
2023年度「デザイン科学」基礎講座 (全3回)
~人はなぜ,創造できるのか?この新理論が,革新的開発力の”体幹”を創り出す!~
昨年度に実施した本講習会が好評であり,定員オーバーであったことなどから,今年度も実施致します.内容は,事例紹介の追加やノウハウ修得のコツなど,内容を充実させて実施致しますので,ぜひご参加ください.
1.基礎講座の内容
デザイン科学とは,デザイン・設計という人の創造的な行為に関する知の統合を図ることで,その行為の本質を明らかにし,様々な応用を目指す学問です.
本基礎講座では,デザイン科学の基盤をなす3つの理論を,3回にわたり,わかりやすく紹介します.
第1回:「デザイン科学概論とAGE思考モデル」
~人はなぜ,デザイン・設計できるのか?
日時:2023年8月7日(月)17:00-20:00
講師:松岡由幸(慶大/早大)
第2回:「デザイン二元論:創発デザインと最適デザイン」
~革新的で,かつ完成度の高いモノ・コトを創造するために
日時:2023年8月21日(月)17:00-20:00
講師:松岡由幸(慶大/早大),宮下朋之(早大),佐藤浩一郎(千葉大)
第3回:「多空間デザインモデルとMメソッド」
~すべてのデザイン・設計に共通する思考の理論と,その応用法
日時:2023年8月28日(月)17:00-20:00
講師:松岡由幸(慶大/早大),加藤健郎(慶大),井関大介(東京造形大)
※毎回,最後の30分に,懇談・相談会を実施いたします.
※Zoom開催:参加確定(参加費振込み)後に,URLをお知らせいたします.
※テキスト:『DESIGN SCIENCE』,『Mメソッド』,『デザイン科学概論』(テキストは,ご指定の住所に送付致します.)
2.開催の趣旨と講座の特長
これまで,発想法やデザイン思考を学んだものの,未だ,革新的な開発に至らないと実感されておられる方は,いらっしゃいませんか?それは,開発力における“体幹”の不足が根源的理由の1つです.
そのため,本講座の主な狙いは,「デザイン・設計する」「製品企画する」,そういった創造的行為・思考の本質・メカニズムを解説し,革新的開発力の“体幹”を身につけていただくことです.
デザイン・設計,製品企画の現場においては,様々な手法の導入を試みることが多いでしょう.確かに,それらは,改良型開発や開発の下流過程における品質や信頼性の確保には有効です.しかし,革新性を求められる上流過程においては,それだけではうまくいきません.これは,私達の長い実務経験での実感でもあります.
本講座では,その上流過程に不可欠な“体幹”となる,デザイン・設計の本質を示す新理論を紹介いたします.
3.参加費(テキスト代を含む)
学会員30,000円,非会員40,000円
学生会員・学生非会員15,000円
※対象学会:共催の全学会
参加申込・問合せ
申込締切:2023年7月24日(月)
問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
パンフレット
新設計コンテスト2023
大学・高専(高専生・学部 生 ・大学院生 )向け参加チーム募集
公式サイト
開催趣旨
公益社団法人日本設計工学会(JSDE)は、皆様からご好評を頂きました「設計コンテスト2014」から9年間継続実施してきました。この度、3D設計とデジタルデータの活用を加速するため、新たに“入門コース”を加えて、「設計コンテスト2023」を開催します。
“入門コース”は、形状設計のみを対象としたコースです。モールド部品をターゲットとした量産部品設計が体験できるコースで、幾何公差を含めた設計は敷居が高いと感じている方や、将来的に“基本コース”へのステップアップを検討されている方でも、気軽にご参加いただけます。
“基本コース”は、モールド部品をターゲットとした量産部品設計に加えて、幾何公差を基本とする実務設計を経験できるコースです。
参加者のレベルに合わせて、2つのコースからご選択いただけます。これを機会に、ぜひとも「新設計コンテスト2023」への参加応募をお願いいたします。
実施期間
2023年6月~12月9日(土)(約6ヶ月)(6月初旬ごろに課題提示)
設計課題
事務機や精密機器の製品外装カバー(モールド部品)等の設計(詳細設計仕様は設計指示書による)
コース実施内容
①入門コース(モールド部品形状設計)
①3D-CADを設計ツールとし、指定された設計仕様に基づく、事務機や精密機器製品 の外装部品(モールド部品)設計力やアイデアの独創性を競います。
[スケジュール(予定)]
2023年 4月 8日(土) 参加登録開始
2023年 5月12日(金)17:00 参加登録締切り
2023年 6月10日(土) 研修会1(Zoomによるオンライン開催)
2023年10月 6日(金) 最終成果物提出締切り
2023年12月 9日(土) 成果発表会(対面開催を基本に検討しています)
②基本コース(モールド部品形状設計+3DAモデル作成)
①3D-CADを設計ツールとし、指定された設計仕様に基づく、事務機や精密機器製品 の外装部品(モールド部品)設計力を競います。
②設計成果物の表記方法は、幾何公差(JEITA普通幾何公差を含む)に基づく3D製図表記とします。※課題作成に必要な幾何公差などの知識は、研修会で学習します。
[スケジュール(予定)]
2023年 4月 8日(土) 参加登録開始
2023年 5月12日(金)17:00 参加登録締切り
2023年 6月10日(土) 研修会1(Zoomによるオンライン開催)
2023年 9月 1日(金) 中間報告締切り
2023年 9月 2日(土) 研修会2(対面開催を基本に検討しています)
2023年10月 6日(金) 最終成果物提出締切り
(成果物評価期間*1)
2023年12月 9日(土) 成果発表会(対面開催を基本に検討しています)*2
(2024年5月) 春季研究発表講演会(推奨)
*1 成果物評価期間では、提出課題に対するヒアリング(1チーム当たり1時間程度)をオンラインで実施します。従来、紙面によって、評価の詳細をフィードバックしておりましたが、本大会より参加者へのより良いフィードバックを行うために、本期間でのZoomを用いたヒアリングおよびアドバイスに変更いたします。
*2 新設計コンテスト2023は12月9日(土)開催予定の成果発表会で活動終了です。コンテストに関するアンケートにも回答をお願いしています。場合によっては、翌年の春季研究発表講演会にて報告いただいくことをお願いするかもしれませんし、自らご発表いただいても構いません。なお、コンテストの提出物については、JSDEおよびコンテストへの協力団体の刊行物などへの使用許諾をお願いいたしますので予めご承知おきください。
その他、小規模な研修会(参加自由)を予定しております。詳細は随時、参加チームにご連絡いたします。「新設計コンテスト2023」基本コースでは従来同様に、モールド部品をターゲットとした量産部品設計の現状把握と、幾何公差を基本とする実務設計を経験して頂きます。研修会とチーム設計をセットとし、参加チーム間で設計力を競いあって頂きます。
募集
各大学(大学院を含む)、高専からの参加は、最大2名1組のチーム編成で、1コース当たり最大2チームまでの参加とします。ただし、基本コースにおいてのみ12チームを超える応募があった場合には、応募順を基本として参加チームを選出させていただきます。なお,設計に使用する3D-CADは,評価する環境の都合からSOLIDWORKSを推奨しております。それ以外のCADを使用される場合には,事前にお問い合わせいただきますようお願いたします。
参加費
①入門コース:6,000円(1チームあたり、テキスト代含む)
②基本コース:36,000円(1チーム当たり、テキスト代含む)*3
*3 基本コースへの参加に必要とされる研修費は参加費に含まれています。旅費/宿泊などを要する場合には、各チーム負担となりますので,ご理解下さい。
発表会
参加チームには、発表会で発表していただきます。下記日程で対面開催を検討しています。
2023年12月9日(土) 13:00~17:30(予定)
表彰
本会の審査基準に従って全参加チームの提出物を評価します。優秀な設計および発表に対しては表彰を行います(12月9日(土)成果発表会後に表彰式を開催予定)。
重要日程[応募(登録)期限]
応募期限:2023年5月12日(金)17時(遅延を考慮する場合があります)
問い合せ先(事前課題提出先など。基本的に電子メールの手段を利用してください)
〒169-0073 東京都新宿区百人町2-22-17 セラミックスビル
日本設計工学会 設計コンテスト事業担当
E-mail(事務局): contest@wpadmin
2023年度 見学会「株式会社 浜野製作所」
開催日
2023年7月12日(水)14:00~17:00 (13時30分よりZOOM上で会場をオープン)
趣旨
浜野製作所では,最新機械と職人の優れた技能を融合した精密板金加工,自社で金型の設計・製作を行うプレス加工,マシニングセンタやワイヤーカットを利用した切削・機械加工を総合的に組み合わせ,あらゆるニーズに対応しています.また,産学官連携による新しい事業への進出,将来のものづくりを担う子供たちへの体験学習,デザイナーとの異業種コラボレーションなど,従来の下請け仕事をこなす町工場のイメージを超えた様々なプロジェクトを展開しています.
この度は,同社の工場を見学するとともに,これらの活動を中心にご講演をいただきます.ぜひ,奮ってご参加下さい.今回の見学会は対面開催のほかディスカッションのみオンラインにて配信いたしますのでご承知おきください.
*誠に恐縮ですがご同業者の方は,ご遠慮下さいますようお願い申し上げます.
*オンエアされた資料の静止画・動画保存はご遠慮ください.
スケジュール
13:30~14:00 オンライン会場オープン
14:00~14:10 開会の挨拶,内容説明,注意事項
14:10~15:10浜野製作所(浜野慶一様、宮地史也様)ご挨拶と会社概要•とりくみのご紹介
15:10~16:10 機械の設計・開発に関するディスカッション
16:10~16:20 休憩
16:20~16:50 工場見学及び質疑
16:50~17:00 終わりの挨拶(日本設計工学会代表,東京EAC代表)
17:00〜19:00 懇親会(予定)
会場
〒131-0041 東京都墨田区八広4-39-7
TEL 03-5631-9111 / FAX 03-5631-9112
京成線 八広駅下車 徒歩10分
接続方法
当日はオンライン会議用アプリ「ZOOM」にてアクセスします.事前にアクセス場所をメールで送付します.接続装置・環境などはご自身でご準備ください.
参加資格
本会会員であること(参加費無料).
会員の関係者(学生等)の参加を希望される場合はご相談ください.
参加申込・問合せ
(公社)日本設計工学会 事業部会 講習会担当
TEL:03-5348-6301 Email: jimukyoku@jsde.or.jp
若手・新人設計者,機械設計を学ぶ学生のための形状設計ノウハウ講習会
昨年度に実施した本講習会が好評であり,定員オーバーであったことなどから,今年度も実施致します.内容は,事例紹介の追加やノウハウ修得のコツなど,内容を充実させて実施致しますので,ぜひご参加ください.
1.講習会の内容
熟練設計者の方々から集めた形状設計に関するノウハウを,その正しい使い方とともに紹介します.
①本講習会の意義と設計業務への活かし方
②棒材の形状設計ノウハウ(押出品等)
③板材の形状設計ノウハウ(プレス品,樹脂成型品)
④形状設計ノウハウの本質と修得のコツ
2.開催の動機と講習会の特長
皆さんは,機械設計や製品開発の現場でどのように設計すればいいのかわからず,いろいろ考え抜いた結果,結局,上司や先輩の設計者にアドバイスを受けるしか他に方法がなかった経験はありませんか? 私が企業で設計に従事していた頃には,よくそのようなことがありました.特に新人設計者の時はそうでした.
たとえば,ある金具の設計において,金具の肉厚を増加させれば,強度や剛性は向上します.しかし,それでは材料費が上がり,重量も増加してしまいます.設計経験の少ない新人設計者にはどうしていいのかわからないのです.ビードを設定する,フランジアップを施すなどのノウハウは,学生時代には教わらないのです.
一般に学生時代には,「このような形状」ならば「この程度の強度を有する」という評価法を,力学のなかで学びます.しかし逆に,「この程度の強度を有する」ためには「このような形状」がよいという設計ノウハウについては学んでいないのです.そのため,現在でも,新人や若手の設計者は,上司や先輩からアドバイスをもらい,経験をつむことによって学ぶしかない,のが実状ではないでしょうか.これでは,いつまでも上司や先輩には頭があがらないですよね.
このような背景から,本講習会では,若手・新人の設計者,就職前の機械設計を学ぶ学生に向けて,熟練設計者の頭の中にある形状設計ノウハウを紹介します.
3.本講習会の特長
● ノウハウがわかりやすい.
・形状にノウハウを適用する前(Before)と適用した後(After)の組み合わせを一覧表で紹介します.
・設計現場で用いる専門用語を一覧表で掲示します.
● ノウハウの効果を理解しやすい.
・ノウハウの効果を端的に説明します.
・計算結果(FEM解析結果)をわかりやすく図で示します.
● ノウハウが使いやすい.
・身近な使用例を紹介します.
・ノウハウの適正な使用条件,不適正な使用条件を,加工法やその他の注意事項とともに,明らかにします.
開催日
以下の中から,どちらかをお選びください.
第1回:2023年6月10日(土)10時-12時
第2回:2023年6月12日(月)18時-20時
※どちらも,内容は同じです
講演者
- 松岡由幸(慶應義塾大学名誉教授/早稲田大学客員教授)
会場
Zoom開催
参加費(テキスト代2,750円を含む)
学会員(主催・後援の全学会)8,000 円
非会員 16,000 円
学生会員・学生非会員5,000 円
テキスト
書籍『形状設計ノウハウ集~熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます』(近代科学社)
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
参加申込・問合せ
申込締切:2023年5月31日(水)
問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com