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論文賞・奨励賞

1. 概要

  1. 論文賞は, 設計工学の分野における学術研究および教育の発展に寄与した論文を顕彰することを目的とし, 前年の1月以降12月末までに本会会誌「設計工学」に掲載公表された論文のち, その内容が最も優秀と認められるものを対象とし, その論文の筆頭著者および連名著者を表彰します.
  2. 奨励賞は, 設計工学の分野の新進の研究者および教育者の努力に報い, その意欲を高揚させ, 学術研究および設計工学教育を奨励することを目的とし, 前年の1月以降12月末までに本会会誌「設計工学」に掲載公表された, 新進(論文受付時満35才以下)の研究者, 教育者が筆頭著者である論文を対象とし, その論文の筆頭著者のみを表彰します.
  3. 論文賞および奨励賞の表彰は原則としてそれぞれ毎年1件とするが, 優秀な論文が多い場合には, 論文賞については上限を3件, 奨励賞については上限を2件とします.
  4. 論文賞および奨励賞の授与論文を審査するために, 論文賞・奨励賞審査委員会を毎年度新たに設置し, 慎重かつ厳正な審査を行います.
  5. 論文賞および奨励賞の発表は, 当該暦年度の翌年に開催される総会にて行い, 賞状ならびに賞牌が授与されます.また, 総会終了後に本会会誌に掲載します.

2. 最新の受賞者

  • 2025年度 論文賞・奨励賞

    論文賞・奨励賞は,本学会誌『設計工学』第60巻1号(2025年1月号)から第60巻12号(2025年12月号)までに掲載された論文を対象として,論文賞・奨励賞審査委員会において慎重審議の上,規程に基づき推薦し,これを受けて理事会が決定した論文及び個人に対して2026年度通常総会(5月23日:明治大学駿河台キャンパス)において授与されたものである.(敬称略)

    論文賞

    木下雅巧
    北山哲士
    李鵬
    桐田勇治
    佐藤栄

    受賞者 木下雅巧(YKK株式会社/金沢大学),北山哲士(金沢大学).李鵬(YKK株式会社),桐田勇治(YKK株式会社),佐藤栄(YKK株式会社)

    研究論文:「ファスナー部品を対象としたビレット形状と金型形状の同時最適化」

    巻 号 頁:第60巻12号

    論文概要
    本研究では,冷間自由押出しによる衣類用ファスナー部品の成形を対象に.ビレット形状と金型形状の最適設計を行った.工具寿命の向上を目的として成形荷重を低減しつつ,製品機能の向上を目的として製品高さを確保する多目的最適設計問題を構築した.機械学習を活用した最適設計法である逐次近似最適化を活用して成形荷重と製品高さの間に存在するトレードオフの関係を明らかにし,検証実験により提案手法の妥当性を実証した.


    奨励賞

    有賀嵩紘

    受賞者(1)有賀嵩紘(東京科学大学)           

    研究論文:「空間素構造物由来連鎖の運動解析」

    巻 号 頁:第60巻4号

    論文概要
    素構造物は内部に0自由度以下の部分連鎖を含まない0自由度リンク連鎖であり,リンク機構の体系的な運動解析や設計への応用が期待される.本論文では,すべての空間3節素構造物,および一部の4節素構造物を対象に,素構造物から1つの節を削除することで誘導される素構造物由来連鎖について変位,速度および加速度を解析する.さらに,提案手法の応用例として素構造物の解析手法を空間6節1自由度機構の運動解析に応用する.


    杉山直輝

    受賞者(2)杉山直輝(東海大学)

    研究論文:「高速度カメラを用いた尿素 SCR システム内の気液二相流の可視化(可視化実験装置の構築およびPIV 解析によるガス温度の影響比較)」

    巻 号 頁:第60巻3号

    論文概要
    尿素SCRシステムを模擬した可視化実験装置を構築し,高速度カメラとPIV解析により気液二相流の流動特性を評価した.その結果,液滴に作用する抗力はガス-液滴間の速度差に強く依存することを明らかにした.さらに,噴霧液滴の初期速度はガス温度の上昇に伴い増加することを確認した.これらの知見より,実験値を解析初期条件に反映することで予測精度向上の可能性を見出すとともに,PIVとDDMを組み合わせた解析手法への適用可能性を示した.


    森田康揮

    受賞者(3)森田康揮(住友ゴム工業)

    研究論文:「パラメトリックな実験的探索手法を活用したタイヤトレッドデザインの開発」

    巻 号 頁:第60巻4号

    論文概要
    冬用タイヤのグリップ性能向上のため,サイプの形状・姿勢・配置を最適化する手法を構築した.タイヤ用ゴムの物性と同等材料で3D出力したモデルの摩擦係数を測定し,ベイズ最適化で性能向上が期待できるパラメータを選定する手法である.ベイズ最適化の反復でグリップ性能が向上することを確認し,デザイン空間を拡張して創出したツイストサイプのグリップ性能向上も試みた.また,最適化の進度と次ステップのパラメータ選定に用いるガウス過程回帰モデルの獲得関数についても考察した.

3. 過去の受賞者一覧

  • 2021年度論文賞・奨励賞 2022年度総会にて表彰
    • 論文賞
      • 樋口峰夫(徳島文理大学理工学部),横手大輔(横手ゴム商会),河田淳治(徳島文理大学理工学部),松本 功(徳島文理大学理工学部),森本滋郎(徳島文理大学理工学部),藤澤正一郎(徳島文理大学理工学部)
        第56巻6号「線形和機構を用いた昇降台車の開発(機能検証機の設計と試作)」
    • 奨励賞
      • 喜多雅英(近畿大学大学院システム工学研究科)
        第56巻6号「伝搬定数を用いたオーディオ用インシュレータの設計と振動伝達特性の解析」
  • 2020年度論文賞・奨励賞 2021年度総会にて表彰
    • 論文賞
      • 加藤 恵輔(明治大学理工学部),吉尾 一平(THK株式会社),相田 利博(東テク株式会社)
        傾斜適応して片斜面走行可能な車輪型不整地移動ロボットの研究,55巻10号, (2020)
      • 牛島 邦晴(東京理科大学工学部),広瀬 拓真(元東京理科大学大学院)
        幾何学的に拘束しあう構造の機械的特性評価,55巻3号, (2020)
      • 北山 哲士(金沢大学理工学研究域),石附 亮人(金沢大学大学院),高野 昌宏(石川県工業試験場),久保 義和(株式会社ソディック),合葉 修司(株式会社ソディック)
        型温加熱冷却成形におけるプロセスパラメータの最適化,55巻9号, (2020)
    • 奨励賞
      • 山田 周歩(明治大学理工学部)
        アップグレード製品サービスシステム設計のための更新計画構成手法の提案,55巻8号, (2020)
  • 2019年度論文賞・奨励賞 2020年度春季大会にて表彰
    • 論文賞:
      • 野田 尚昭(九州工業大学),張国偉,佐野 義一,酒井 悠正
        焼嵌め式ローラにおける軸の抜け出し駆動力に及ぼす設計要因の影響,54巻11号, (2019)
    • 奨励賞:
      • 熊谷 翼(工学院大学)
        水エマルジョンン燃料によるシリンダ内汚れ除去,54巻11号, (2019)
      • 堀田 智哉(関東学院大学)
        低トルク円すいころ軸受の開発,54巻5号, (2019)
      • 坪田 雅大(福井大学)
        実しゅう動条件を考慮した摩擦摩耗試験機の開発,543巻10号, (2019)

これ以前の受賞者はこちらのページをご覧ください.