ご 挨 拶

 

(社)日本設計工学会北陸支部

支部長 岩井 善郎

 

岩井.jpg平成20628日に開催されました()日本設計工学会・北陸支部総会においてご承認をいただき、前支部長石川憲一先生の後任として、第6代支部長に就任致しました。本支部の運営に関しまして、会員各位の一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

 

日本設計工学会は19665月に発足し、今年で42年になります。当初は、日本設計製図学会の名称でしたが、1978年から 社団法人 日本設計工学会と名称変更し、設計工学分野の幅広い科学技術の研究と教育に係わる学会として活動し今日に至っています。

一方、北陸支部に目を転じますと、今年で32年を迎えます。歴代の支部長の下で、創設とその後の基盤づくりがなされてきました。とくに直近の尾田元支部長は財政基盤を確立され、また石川前支部長は支部存続のために必要な最少人数を推移していた会員数を支部長就任時に掲げられたマニフェストに沿って67名にまで増強されました。この会員数は他支部に比べても大人数であり、わずか3県からなる支部としては驚異的な数字です。

また、活動面に関して、これまで研究発表講演会の開催は金沢工業大学の関係者に頼って継続されてきましたが、平成18年度から講演会場を各県持ち廻りとしました。富山県立大学、福井大学、そして平成20年度金沢大学での開催となりました。

このような運営方針をさらに推し進め、支部長の任期を1期2年とし、各県・各大学の持ち廻りとして、今後約10年間の予定も概略想定しました。これは、決して支部運営を義務として輪番にするという意味ではありません。まさに駅伝のたすきを繋いでいくがごとく、各支部長が与えられた任期中を精一杯疾走し次に繋いでいくことによって、活動がさらに活性化されるものと思います。

 

今後、これまでの支部長が築かれた基盤と財産を継承して、支部会員の皆様への一層のサービスに努め、会員数の維持はもちろんのこと、関係者へ広く支部活動を紹介しさらなる活性化を目指したいと考えています。そのためにも支部でのサービスモデルを考えることが重要であり、それはやはり人材育成への貢献と考えます。

平成18年度に、主として喜成庶務幹事の尽力により表彰制度を制定しました。学生諸君の研究発表に対する表彰は、卒業研究や修士論文に関わる研究に対して大きなインセンティブとなり、研究のモチベーションとなっているところです。これを積極的に推進するとともに、学生諸君が一同に集り研究成果を報告する年に1度の研究発表講演会では、彼らのグッドプラクテスを情報交換できる場を設置したいと考えています。

また、大学・高専での設計工学や創造演習に関する教育の取組の発表とそれらに対する表彰制度へも多くの先生方の参加を期待しています。

 

他方、研究機関の教員・研究員および企業の皆様には、産学官連携が必須の時代ですから、各県での企業見学講演会を基盤として交流の場が拡がることを考えたいと思います。合わせて、企業の皆様には支部に制定しました設計開発賞を是非目指していただき、支部が北陸地区の優れた技術を全国に発信するお手伝いをさせていただきたいと思います。

 

私に与えられた2年間、幹事の皆様方と相談しながら風通しのよい支部運営を進めたいと思います。会員の皆様方には何卒宜しくご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、支部長就任のご挨拶とさせていただきます。

 

平成20年7月1日